あなたは、「自分が自分のことをどう意味づけているか?」、自問したことはありますか?
あまり、深く考えたことはないですね・・・
私も自分が自分のことを意味づけているかなんて、気にしたこともありませんでした。
自分のことって、分かっているようで、分かっていないような気もしています。
というか、「自分のことをどう意味づけているか?」なんて、イチイチ考えるメリットはあるの?
今回は、そんなあなたのお悩みに寄り添います。
筆者(管理人)はこんな人です。
性別:男性
家族:妻、長男、長女
職業:会社員、中間管理職、技術系
好き:スピリチュアル、神社、言霊(ことだま)
尊敬:船井幸雄さん、斎藤一人さん、鍵山秀三郎さん、稲盛和夫さん
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アドラー心理学における「意味づけ」とは?
アドラーは、「人はみな、自分が持っている仮説が正しいことを、強化する理由を探して生きている」といっています。
なになに、どういうことよ。
例えば、「人はウソをつく」という仮説を持っている人がいるとします。
この人は、過去の様々な体験から、ネガティブな出来事のみを取り出して、「やっぱり人はウソをつく」という仮説を強化していきます。
そして、「人はウソをつく」という仮説を持っている人は、「人はウソをつく」ということを前提として、自分の行動を決定するようになります。
でも、実際は、ウソをつかれた経験の方が少ないハズです。
まぁ、そうだよね。
オオカミ少年じゃあるまいし、そんなにしょっちゅう、ウソをつかないよ。
アドラー心理学では、人は「事実」によってではなく、事実についての考えによって、影響を受けるといっています。
事実についての考えのことを、「意味づけ」と捉えてください。
具体例で説明しますと、以下の通りです。
意味づけの具体例
- SNSは怪しい
- 副業は難しい
- 外見がよくないと異性にモテない
- 若い人は何を考えているか分らない
なるほど!
言われてみると、僕も何かに意味づけしているような気がします。
繰り返しになりますが、アドラー心理学では、人は「事実」によってではなく、事実についての考えによって、影響を受けるといっています。
実際、SNSが怪しいかどうかなんて、人それぞれの主観でしかありません。
たまにニュースで、SNSで知り合って事件に巻き込まれた、といった報道がありますが、全体から見たら、ごくわずかの事例ではないでしょうか?
まあ、そうだよね。
話題性があるから、マスコミが取り上げているだけだしね。
それを受けて、「SNS=怪しい、危ない」と解釈するのは、確かにちょっと違う気もするな。
世界全体から見た場合、私たち個人が経験できることなんて、たかが知れています。
にも関わらず、自分が見分した氷山の一角で、全体を「想像」して意味づけしているのです。
人はなぜ、「意味づけ」するのか?
そもそも、人はなぜ、そのように意味づけしてしまうのでしょうか?
人が意味づけする理由は、意味づけたほうが、自分にとって、生きやすいと思い込んでいるからです。
実際、私たちは、現実世界をありのままに見ているのではなく、自分の主観にもとづいて「色付け」して生きていませんか?
この「色付け」こそが「意味づけ」です。
分かります。なるべくフラットにモノゴトをみるように意識していますが、自分の意味づけもあると思います。
意識している分だけ、立派だと思います。
あなたは何かに対して、「〇〇すべきである」、「〇〇ねばならない」と思っていませんか?
本来、モノゴトには多様な面があり、決して、ある一面だけで捉えることはできません。
にも関わらず、自らの少ない経験と狭い常識の中で、「〇〇すべきである」、「〇〇ねばならない」と考えてしまうのです。
あなたの「意味づけ」が、プラスの方向に働いていればいいのですが、マイナスの方向であったり、ネガティブな感情に働いてしまうのであれば、「意味づけ」を見直してほしいものです。
自分の意味づけって、見直すことができるのですか?
自分の意味づけは、ほぼ、無意識に行われています。
では、無意識に行われた意味付けを変えるにはどうしたらよいのかを説明していきます。
間違った「意味づけ」を変える方法
自分の意味づけをあぶりだし、自分の意味づけを変えていくには、「自分が自分のことをどう思っているのか?」を知る必要があります。
たとえば、あなたが、「自分はダメな人間だ」と意味づけしているとしましょう。
すると、あなたは、「自分はダメな人間」という意味づけに従って、モノゴトを捉えるようになってしまうのです。
大切なことは、自分自身の意味づけを知ること、気づくことです。
あなたが自分のことを、ネガティブな意味づけをしていたら、「自分にも価値はある」だとか、「自分なりに世の中に貢献できている」といった、よい意味づけに変えていくように努めてください。
なんだか難しそうですね・・・
このように書くと難しく思われるかもしれません。
でも、一般的な問題解決と同じように考えてみてはいかがでしょうか?
問題解決ですか?
はい、仕事のシーンでよく出てくる問題解決です。
仕事のシーンと言われると、ついていけません。
ごめんなさい。
問題解決は仕事に限った話ではありませんが、仕事をイメージすると分かりやすいと思ったのです。
そもそも、問題解決とは何かと申しますと・・・
問題解決とは
あるべき姿と現状のギャップを把握し、そのギャップを埋めるために手を打つこと。
つまり、現状の「意味づけ」を把握し、あるべき「意味づけ」、ありたい「意味づけ」を決めるのです。
そのギャップを見える化するというか、言語化できるまで深掘りするのです。
深掘りか・・・
あまり得意ではないんだよね。
深掘りが苦手な方は、とにかく、思いついたことを「紙に書く」ことをお勧めします。
日記を書いたことがある方は分かると思いますが、文章化することで、自分の心の整理ができるからです。
ネガティブな意味づけをしている場合は、あなたの誤解、勘違いのケースがほとんど言えます。
しかし、そもそも、誤解や勘違いに至ってしまった本質的な原因は、あなたの「〇〇すべきである」、「〇〇ねばならない」といった、執着に近い理想像ではないでしょうか?
高い理想を掲げることは大切ですが、高すぎる理想は要注意ですよ。
理想と現実のギャップ、あるべき姿と現実のギャップに苦しんで、挫折してしまいます。
そうですよね。
私なんて、いつも、できない自分に自信をなくしてしまうタイプですから。
小さな成功を積み重なることが大事とよく言いますよね?
小さな成功を積み重ねていく過程のなかで、あなたの「意味づけ」も次第に変わっていきます。
まとめ
「アドラー心理学⑥ 意味づけとは何か? 間違った意味づけを変える方法」のまとめを紹介します。
- アドラー心理学では、「人はみな、自分が持っている仮説が正しいことを、強化する理由を探して生きている」という。
- 人は「事実」によってではなく、事実についての考えによって、影響を受けるといい、事実についての考え方のことを意味付けという。
- 人が意味づけする理由は、意味づけたほうが、自分にとって、生きやすいと思い込んでいるから。
- 自分の意味づけは、ほぼ、無意識に行われている。
- 自分の意味づけを変えるには、「自分が自分のことをどう思っているか?」を知ることが大切。
- 小さな成功体験を積み重ねていくと、自分の意味づけが変わっていく。
分かっているようで、分かっていないのが自分です。
あなたもぜひ、自分とは何者なのか?を自分に問うてみてはいかがでしょうか?
アドラー心理学② 誰もが抱える人生の3つの課題 仕事・交友・愛
アドラー心理学④ あなたはなぜ他人と関わりたくないと感じるのか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
感謝いたします。
また、こちらでは、筆者(管理人)が感動した 「偉人たちの勇気の言葉」 を紹介していますので、よかったら覗いてみて下さい
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