最近、SNSやマスメディアで「ソフト老害」が取り上げられています。
ソフト老害とは、従来の高齢者による老害とは異なる概念です。
30~40代という比較的若い世代でもソフト老害化してしまいます。
この記事を読んで分かること
- ソフト老害とは
- ソフト老害の特徴
- ソフト老害がもたらす弊害
- 自分がソフト老害にならないために気を付けたいこと
ソフト老害とは
「ソフト老害」とは、放送作家の鈴木おさむさんが示した概念です。
鈴木おさむさんと言えば、森三中の大島さんのパートナーだよね?
従来の「老害」とは・・・
- 企業や政党で、年齢や経験を盾に実権を握り続ける老人のこと
- 周囲の人の意見を聞かず迷惑をかける高齢者のこと
一方で、放送作家の鈴木おさむさんが提唱した「ソフト老害」とは、以下のようなものです。
40代になり、職場で上と下の間に入りバランスを取るポジションで、自分は、上のプライドを傷つけず、下の意見をうまいことまとめたつもりでも、下の世代から見たら、その行動が老害に見えてたりするということに気づき、それをソフト老害と名付けました。
「仕事の辞め方」 著者:鈴木おさむ
鈴木おさむさんは、著書「仕事の辞め方」において、
自分が「ソフト老害」と気づいたきっかけを紹介しています。
何があったの?
ある番組会議で鈴木さんが意見を出したところ、番組の構成が変わってしまい、若手ディレクターが準備していた映像がカットされたことがあったそうです。
後日、その苦い経験を若手ディレクターから聞き、自分の一言によって若者たちが必死に考えてきたことを妨害する、「老害」になっていたと気づいたというのです。
なるほど!
ソフト老害とは、高齢者ではなくミドル世代の老害のことなんだね。
ソフト老害の特徴:5選
ソフト老害になりやすい人の特徴は、
様々な要素によって形成されます。
以下に、その特徴を具体的にリストアップし、それぞれの特徴について詳しく説明します。
過去の成功に固執する
ソフト老害になりやすい人は、自分が過去に成功を収めた経験に執着し、その成功体験にこだわる傾向があります。
新しいアプローチやアイデアを受け入れず、過去の成功に安住しようとする傾向があります。
新しいアイデアや視点を拒絶する
イノベーションや変化を嫌う傾向があり、新しいアイデアや視点を拒否することがあります。
自分の考えややり方を守ろうとし、他人の意見や提案を無視することがあります。
権力や地位を重視する
ソフト老害になりやすい人は、自分の権力や地位を重視し、それを維持するために若手や新しいアイデアを抑圧する傾向があります。
自己中心的で、他者との協力やコラボレーションを優先しないことがあります。
コミュニケーション能力が低い
ソフト老害になりやすい人は、コミュニケーション能力が低く、他者との対話や議論を避ける傾向があります。
自分の意見を主張する一方で、他者の意見や感情に対する理解や共感が欠如していることがあります。
変化や挑戦を恐れる
ソフト老害になりやすい人は、変化や挑戦を恐れ、安定性や既存の秩序を維持しようとする傾向があります。
新しい環境や状況に対して臆病になり、積極的な行動を避けることがあります。
いずれも、鈴木おさむさんには当てはまらないような・・・
鈴木さんのこと、どんだけ知ってる!?
・・・
これらの特徴は、ソフト老害になりやすい人の行動や態度を理解する上で重要です。
彼らが自己成長やチームの発展を妨げないよう、適切な対応やアプローチが求められます。
ソフト老害がもたらす弊害:3選
ソフト老害の行動がもたらす弊害は、
組織内の雰囲気や成果に深刻な影響を与える可能性があります。
具体的には、以下のような問題が発生することがあります。
組織内のコミュニケーションの妨げ
ソフト老害は、自分の意見や方法を押し付ける傾向があります。
これにより、他のメンバーやチームとの円滑なコミュニケーションが妨げられることがあります。
若手や新入社員が自分の意見や提案を述べることをためらうようになり、組織内での情報やアイデアの流れが滞る可能性があります。
イノベーションの抑制
ソフト老害が新しいアイデアやアプローチを拒絶することで、組織内でのイノベーションが抑制される可能性があります。
新しい視点やアプローチを受け入れないことで、組織が競争力を失い、市場の変化や顧客のニーズに適応できなくなる恐れがあります。
若手の成長の阻害
ソフト老害が若手や新入社員の成長を妨げることがあります。
彼らは自分の経験や成功に固執し、若手が新しいアイデアやスキルを発展させる機会を奪うことがあります。
これにより、若手が能力を発揮できないまま組織内でのポジションや成長の機会を失う可能性があります。
これらの弊害は、組織内の人間関係や業績に悪影響を与える可能性があります。
ソフト老害の存在を認識し、適切な対策を講じることが重要です。
自分がソフト老害にならないために気を付けたいこと:5選
自分がソフト老害にならないために気を付けることは、
自己成長や組織内の円滑な関係を築く上で重要です。
以下に、具体的な方法やアプローチを提案します。
若手に対するリスペクト
若手のメンバーに対して、彼らの意見やアイデアを真剣に受け止める姿勢を持ちましょう。
彼らの経験や視点も尊重し、対等な関係を築くことが大切です。
若手に対する感謝の気持ち
若手のメンバーが持つ熱意や努力を常に認め、感謝の気持ちを示しましょう。
彼らの貢献が組織やチームの成果に大きく影響していることを理解し、積極的にサポートすることが重要です。
若手に対する謙虚な気持ち
自身の経験や知識を持つことは重要ですが、それによって傲慢にならず、若手から学ぶ姿勢を忘れないようにしましょう。
彼らから新しい視点やアプローチを学び、自己成長に繋げることができます。
自分自身のあくなき成長
ソフト老害にならないためには、自己成長に対する意欲を持ち続けることが不可欠です。
新しいスキルや知識を身につける努力を惜しまず、常に自己啓発に励む姿勢を貫きましょう。
自分自身を常に見つめる姿勢
自己評価や振り返りを行い、自分の行動や言動が若手にどのような影響を与えているかを常に意識しましょう。
自己観察を行い、改善点を見つけることで、ソフト老害になるリスクを軽減することができます。
ソフト老害:まとめ
「ソフト老害の特徴5選 ソフト老害にならないために気を付けたいこと5選」についてまとめます。
ソフト老害の特徴
- 過去の成功体験に固執する傾向があり、新しいアイデアや視点を拒絶することがある。
- 上下の世代間でのコミュニケーションにおいて、上の立場にいる者が偏見や差別的な態度を示す場合がある。
ソフト老害がもたらす弊害
- 組織内のコミュニケーションが阻害され、イノベーションや新しいアイデアの出現が抑制される可能性がある。
- 若手の成長や能力発揮が妨げられ、組織全体の活力や競争力が低下する恐れがある。
自分がソフト老害にならないために気を付けたいこと
- 若手に対するリスペクトと感謝の気持ちを持ち、彼らの意見や貢献を真剣に受け止める。
- 自己評価や振り返りを行い、常に改善の余地を探る姿勢を持つ。
- 柔軟性を保ち、新しい視点やアプローチを積極的に受け入れる心構えを持つ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
いかがでしたか?
自分がソフト老害だと気づき、
組織や若手のために会社を辞めた鈴木おさむさんが、
素晴らしいと思います。
そうだね。
何より、いつ会社を辞めても困らないだけの実力を身に付けていたことが素晴らしいよ。
個人的に、年齢的にも少々、耳の痛い記事になってしまいました。
これを機に、若手に対するリスペクト、感謝、謙虚な気持ちを新たにしたいと思います。
そして、いつ、何があっても困らないよう、自分を高め、磨いてまいります。
そうだよ。
会社にしがみつくことだけ考えたらダメだぞ!
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