部下をうつ病にするクラッシャー上司の特徴と対策　上手な逃げ方、教えます

私はクラッシャー上司の部下となって、今年で３年目を迎えています。

自分が経験したからこそ語れるのですが、クラッシャー上司とはとても厄介な存在です。

私の同僚のうち、一人は３か月の休職の末、部署異動。

もう一人は、体に変調が現れて、ドクターストップにより、部署異動しました。

いい質問ですね～

会社は何故、クラッシャー上司を放置するのでしょう？

今回は、そんなあなたのお悩みに寄り添います。

ちなみに、筆者の山ノ内公園はこんな人です（※：プロフィールはこちら）

プライム上場企業の現役管理職（課長）をやらせていただいています。

私のクラッシャー上司は現役の部長です（笑）。

まず、クラッシャー上司の概要を紹介します。

ズバリ、クラッシャー上司って、こんな人のことです。

そこなんですよ！

とりあえず、成果を出すというか、モノゴトを前に進めていきます。

上層部としては重宝しちゃんうんですよね。

でも、その陰で、クラッシャー上司は、部下にどんなことをしているのか？

上層部は分かりっこないというか、知らなかったことにしたいのでしょう。

上層部はクラッシャー上司に、「上手くやってほしい」のだと思います。

モノゴトが前に進んでいるという事実はありがたいけど、その陰で部下が潰れまくっている事実なんて、聞きたくもありませんよね。

もちろん、私もおかしいと思いますよ！

でも、上層部にしても、自分が成果を出して、さらに上を目指したいので、手段はともかく、成果を出してくれる、クラッシャー上司を無下にはしないのです。

私もおかしいと思います。

部署異動して行った同僚たちも、みんなおかしいって、言っていましたよ。

うちの会社、うちの部署はブラックだって。

これでも、東証プライム上場企業なんですけどね。

続いて、クラッシャー上司の特徴を紹介します。

昔、時任三郎がリゲインのコマーシャルで「２４時間戦えますか！」ってあったのを覚えていますか？

クラッシャー上司は、当初、私に「俺は寝ないで仕事をするんだ」って言ってたんですよ。

その時は、まあ、誇張表現だろうなって思っていたんですが・・・

仕事に対してストイックなんですよね。

自分の睡眠時間よりも、仕事のクオリティの方が大切なんですね。

それはそれで尊重しますけどね。

でも、クラッシャー上司は自分と同じことを部下にも求めてくるのです。

実際、私たちは一時期、週に１度は深夜の３時までＷｅｂ会議に付き合わされました。

そして、クラッシャー上司が言うのです。

「全く寝ないと、次の日使い物にならない。４時から７時くらいまで寝て、８時からまた打ち合わせをしよう！」と。

一人で付き合わされることもありました。

でも、多くはクラッシャー上司＋３名でした。

在宅勤務でＷｅｂ会議ができるから、こんなことが起きてしまうのですよね。

同僚の一人が休職したことが原因なのか。

会社が「つながらない権利」を重視するようになったのが原因なのか。

会社から「緊急時以外は、業務時間外の電話やメールをしないように」と通達がありました。

クラッシャー上司は「そんなこと言ってる場合じゃないんだけどな」と言いつつも、私たちがＷｅｂ会議で拘束される機会は激減しました。

話を戻しますね！

クラッシャー上司は、自分が仕事にストイックだから、部下にもそれを求める。

それができない部下がいると、クラッシャー上司のやり方で育てようとする！

でも、こちらは日常的に暴言・罵声を浴びせられています。

育つどころの話じゃありませんよ。

だいたい、暴言・罵声を浴びながら、夜中の３時までＷｅｂ会議して・・・

いい仕事ができると思いますか？

それでもクラッシャー上司は、彼なりに何とか仕事を形にするんですよね・・・

そうなんですよ。

数年おきに、クラッシャー上司の周りから休職者が出ています。

人事部からは、彼も目をつけられているようですよ（笑）。

いいことがあると上機嫌なんですよ（笑）

クラッシャー上司の作った資料が打ち合わせでピッタリはまったり、先方から高評価を受けたりすると、ご機嫌なんですよ（笑）

ほんと、そうなんですよ！

さっきまで機嫌がいいと油断していると、文字通り、豹変するんですよね！

突然、烈火のごとく、怒り出すんです。しかも理不尽なことで。

そして、暴言・罵声を浴びせられ、クラッシャー上司がスッキリするまでそれが続きます。

クラッシャー上司のために、良かれと思って、背景が分かるような資料を作ったり、現実を直視するようなことをいうと、「自分が責められている・追い込まれている」と思うんでしょうね。

烈火のごとく怒りだすんですよ（笑）

あげくの果てには「お前らのホウレンソウが遅いからだろ！」ってね！

結局、そこに行き着いてしまうんですよね。

自分のメンタルを壊してまで、クラッシャー上司のもとで働こうなんて人いないですよ。

それでも会社は、「彼がうまくやっている」と見て見ぬふりをするのでしょうけどね。

クラッシャー上司はよく、「お前らは承認欲求が強い」っていうのです。

私に言わせれば、クラッシャー上司である彼こそが、一番承認欲求が強いように感じています。

そうかもしれませんね。

結局、自分がすべてですので「自分の意見を認めさせる」必要があるのです。

クラッシャー上司は「人を責める」ことによってそれを実現しています。

私もそう思います。

自分を認めさせるために、部下の考えを否定し、部下の印象を下げることで、自分を認めさせようとしているのです。

立場を利用してなのか、彼のキャラクターなのか分かりませんが、暴言・罵声まで浴びせられると、こちらは恐怖でしかありません。

これはもう、関わらないの１点に尽きますね！

残念ながらその通りです。

では、どのようにして関わる頻度を減らしていけばいいのか？

私の経験を紹介したいと思います。

まずは、ここから始めていきましょう！

冷静になっていただければ分かりますが、土日に連絡が付くこと自体、おかしな話です。

ここは割り切って、土日の電話は出ないようにしましょう！

土日の電話に出られない理由を考えておくのもいいと思います。

例えば、家族の用事があったとか。

用意周到にウソをついてください。

これは冗談でも何でもなくて、世の中、関わってはいけない人間はいます。

私も最初、ウソをつくのが後ろめたかったのですし、土日も定期的に会社の携帯をチェックしていました。

しかし、土日に会社の携帯を定期的にチェックしている時点で、おかしいですよ。

クラッシャー上司は、イライラのはけ口を常に探しています。

彼は多くの仕事を抱えているので、常に、イライラしています。

仮にあなたと連絡が付かなければ、他の誰かに連絡を取ります。

そして、そこで解決すること多いのです。

それは割り切るべきです。

何故なら、あなたが電話に出ないときに、他の誰かに電話をかけたとしても、あなたとは異なる事情かもしれないからです。

どうしても、あなただけと連絡を取りたいときは、これでもか！ってくらいしつこく電話をかけてきます（笑）。

そんなときは、「すみません、ちょっと電話に気が付きませんでした！」って、上手に謝ればよいのです。

クラッシャー上司は、基本的に上昇志向です。

他者への共感性が欠如しているのは事実ですが、具合の悪い人間をこき使うようなことはしません。そこは理性が働くようです（笑）。

そうですね、じっくりと考えてみて下さい。

うつ病になるくらいまで追い込まれた方がいいのか、うまくかわした方がいいのか。

ちなみに、私は当面の査定を犠牲にしてでも、健康を優先しました。

生きていれば、いつかどこかで逆転できると考えたのです。

私はそこまで追いつめられました。

そりゃ、そうですよ。

睡眠時間も与えられず、四六時中、怒鳴られて、追い詰められて、土日もお構いなしだったら、おかしくならない方がおかしいですよ。

これはもう、基本中の基本です。

電話のやり取りだけでなく、Ｗｅｂ会議のやり取りも記録を残して、保存しておいて下さい。

会社の産業医や、外部の心療内科、精神科に相談するときに、貴重なエビデンスとなります。

私はその録音を聞いて、涙が溢れそうになりました。

なぜ、ここまで言われなくてはならないのかと。

部署異動した同僚たちも、同じような苦しみに喘いでいたのかもしれませんが、二人とも冷静にエビデンスを残していました。